Vista標準のメイリオフォントの特徴

2007/01/30

本日、遂にWindows Vistaが発売されました。
私はまだ購入してませんが、実はVistaではシステム標準フォントが変更されました。

Vista標準の新フォントの名前は「メイリオ(Meiryo)」。
メイリオの語源は「明瞭」だそうで、Vistaにより機能拡張されたクリアタイプ(ClearType)に対応した新フォントです。

Windows XPまではご存知の通り「MS Pゴシック」及び「MS UI Gothic」が標準でした。
また、クリアタイプはXPから搭載された機能でしたが、従来の MS Pゴシック や MS UI Gothic では視認性を高める為にポイント数の低い(小さな)フォントはビットマップフォントを使用していた為、クリアタイプの恩恵はあまり受けられていませんでした。

Vistaのメイリオでは、ヒンティング技術などを改善したクリアタイプを使用することにより、小さなフォントでもビットマップフォントを使用せず、全てのサイズにおいてクリアタイプによる表示が行われるようです。

メイリオはXP以前のWindowsで使用可能か

結論から言うと、一応使えるようです。
但し、メイリオ自体がVistaで拡張されたクリアタイプ技術に依存したフォントの為、XP以前のWindowsにインストールしても全く同じ表示になるわけではなく、残念ながら恩恵を充分に受けられない模様。
やはりVista買ってってコトでしょうか。

メイリオはどんなフォント?

基本的には MS Pゴシックの後継ですので、メイリオも当然ゴシック系のフォントです。
従来のゴシックフォントよりも視認性が高められており、横に平たく、文字間隔が詰まっている印象。
但し記号類は小さ目な為、バランスの悪い表示になる場合もあるかも。
また、メイリオはやや丸っぽい書体で、丸ゴシックに近い雰囲気を持つ為、ビジネス用のフォントとしてはやや不向きかもしれません。
メイリオフォントのサンプルは、下記の参考情報からご覧ください。

利点

  • 美しく、視認性が高い。
  • Windowsっぽくない(マックっぽい?)。
  • どことなく可愛らしくて和む。

問題点

  • 小さいサイズのフォントにおいて、漢字の一部に高さが揃わないように見える場合がある。
  • フォントの横幅が広い為、WindowsXP以前のOSでの表示を前提として作られた多くのウェブサイトや、Windowsのメニュー、設定画面等の表示で横がはみ出してしまい表示が崩れたり読めなくなってしまう可能性がある。
  • 非常に小さなサイズのフォント表示では MS Pゴシックなどのビットマップフォントのほうが見易い場合もある(好みの問題)。
  • JIS X 0213:2004に対応した為、従来のフォントとは一部字体が異なる

参考

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