Android で規定のホームアプリ(ランチャー)を設定してあるのに、ホームボタン(丸ボタン)を押すと何度も「ホームとしてランチャーを使用」などと表示されるバグが先日から発生しています。
この「デフォルトのホームアプリが勝手に解除されるバグ」の原因と解決方法をご紹介します。
バグは他の原因による可能性もあり、必ず治るとは限りませんがよろしければ一度お試しください。
原因は Digital Wellbeing
Android には標準で「Digital Wellbeing」というアプリが入っており、このアプリが自動更新されていますが、先日の更新で Digital Wellbeing に何らかのバグが発生し、その影響でデフォルトのホームアプリの設定が頻繁にリセットされるようになってしまったようです。
なお、バグは 2022-09-08 まで発生を確認しました。
確認機種は Rakuten Hand で、AQUOS でも同様の現象の報告があります。
解決方法
2022-09-06 にバグが修正されたようですので、Play ストアで「Digital Wellbeing」を更新してみることをお勧めします。
更新で解決しない場合、Digital Wellbeing が原因ならば、このアプリの動作を何らかの方法で修正すればバグを抑制できます。
バグの根本的な解決にはなりませんが、応急措置としては次のような方法があります。
- おやすみ時間モードがオンの場合、これをオフにする。
- Digital Wellbeing のアップデートをアンインストールする。
- Digital Wellbeing を無効にする。
最も簡単で影響が少ないのは 1 の方法です。
そちらを試してみて効果が無いようならば 2 や 3 を試してみることをおすすめします。
おやすみ時間モードの設定
おやすみ時間モードは、次の手順でオフにできます (Android 11, 10, 9 の場合)。
- Android の「設定」アプリを開く。
- 「Digital Wellbeing と保護者による使用制限」を開く。
- 「おやすみ時間モード」の項目がオンになっていたらタッチして「オフ」にする。
アップデートのアンインストール
アップデートのアンインストールにより Digital Wellbeing 関連の機能が低下しますが、その他には特に問題がないと思われるため、こちらもおすすめの方法です。
- Playストアを開く。
- 最上部の検索ボックスに「digital wellbeing」と入力。
- 検索結果の「Digital Wellbeing (Google LLC)」をタップ。
- 「アンインストール」ボタンをタップして、すべてのアップデートを削除。
- 右上の ︙ (縦の三点リーダ)で「自動更新の有効化」のチェックを外す。
Digital Wellbeing の無効化
システムアプリを無効化すると、スマホの動作に何らかの悪影響がある可能性がありますので、この方法はできるだけ避けましょう。
- Android の「設定」アプリを開く。
- 最上部の「設定を検索」ボックスにタッチして「well」と入力。
- 検索結果の「Digital Wellbeing アプリ情報」をタッチ。
- 「無効にする」をタッチ。
誤って他のアプリを無効にしないように注意しましょう。
他のシステムアプリを無効化した場合、スマホが起動しなくなるなどの重大な問題が発生する可能性があります。くれぐれもご注意ください。
なお、上記の方法で検索結果に出ない場合もありますが、安全性の観点から他の方法については省略します。
また、無効化ではなく「強制停止」でも良さそうですが、すぐに再稼働してしまう可能性が高い為、強制停止の効果は望めません。
元に戻すのを忘れずに
後日、Digital Wellbeing のバグが修正されるものと思いますので、しばらくしたら設定などを元に戻してみましょう。
解決までのお話
今回、次のようにして解決策にたどり着きました。
Nova Launcher のユーザレビューに「Digital Wellbeing のアップデートが影響している」という旨の情報があったので(有難うございます)、確かに「おやすみ時間モード」をオンにしてるし、深夜から朝にかけてホーム画面設定がリセットされるような感じもしていたので、「おやすみ時間モード」をオフにしてみたところ、筆者のスマホでは正常動作するようになりました。
Digital Wellbeing が全然 well-being (健康で安心、幸福)じゃないのがちょっと悲しかったのですが、OS が複雑化するとこういうことも起こりうるし、原因の特定も難しいものですね。