5Gを有効化すると4Gも速くなる(ことがある)話

2022/08/12

#スマホ 5G UNLIMIT-VII 楽天モバイル

5Gエリアじゃない場所でも、5G対応スマホを使うと 4G LTE の通信速度が大幅に速くなったので、その詳細をレポートします。

計測環境

  • 回線: 楽天回線 (UN-LIMIT VII, 4G LTE エリア)
  • 5G 機器: Rakuten Hand 5G
  • 4G 機器: Rakuten WiFi Pocket 2C (モバイルルータ) 及び Rakuten Hand (4G)
  • 計測機器: テザリングで据え置き型 Wi-Fi ルータを経由して Windows PC で速度計測
  • 測定方法: インターネット回線スピードテスト・通信速度測定 | USEN GATE 02 及び Google の速度テスト, Windowsのタスクマネージャ

計測と結果

Rakuten Hand 5G (Android 11) には、通知領域 (クイック設定パネル) に 5G 通信の有効/無効を切り替えるボタンがあります。
このボタンで 5G を有効化しても、5G エリア内でない限りは当然 5G 通信はできません。
5G エリア外では 5G 通信を有効化しても通信速度は変わらないものと推測できますが、実際に有効化すると通信速度が大幅に向上しました。

5G を有効化しても通信中のステータスバーの表示は 4G になっており、5G 通信はしていないはずなのですが、このボタンのオン・オフで次のように通信速度が変わります。

  • 5G 無効時は 10Mbps 以下
  • 5G 有効状態での 4G LTE 接続時は 30Mbps 以上 (平均40Mbps程度)
  • 4G LTE 機器 (5G非対応) は 10Mbps 以下

何度計測してもほぼ安定して上記のような速度差が生じます。
これはなぜなのでしょうか。

速度差がある理由の推測

5G の有効化についての詳細な情報が見当たらなかったので、あくまでも推測ですが、なぜ通信速度が大幅に変わるのかを考えてみます。

5G を有効化すると、4G LTE による通信でも 5G の何らかの技術が適用され、通信可能範囲内にある複数の基地局の電波を同時に掴んでいるのかもしれません。

と言うのも、当方の通信環境では電波強度が最も強い基地局では 10Mbps 程度しか出ないのですが、弱い(おそらく遠くにある)基地局につながった場合は 30Mbps 程度出ます。
仮にこれらの基地局を同時に使うことができたとすれば、合計で 40Mbps 程度出る計算になり、計測結果と一致します。

5Gの電波がなくても5G表示になる?

5Gエリア外でも、通信していないときにアンテナ表示が5Gになることがあります。
通信が始まるとすぐ4Gになるのですが、一時的に5Gで繋がったわけではなく、そういう表示上の仕様のようです。

5Gオンで不調になる場合もある

もちろん全てのスマホ、全ての通信環境で 5G 有効化により通信速度が向上するわけではなく、むしろ 5G を切ったほうが調子が良くなるケースも多いようです。

しかし今回の例ように通信速度が向上する場合もあるので、5Gエリア外でも 5Gの有効化を一度試してみると良いかもしれません。

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