2台以上の Windows PC を並べて同時に使うと、マウスとキーボードが複数ある為に操作がとても面倒になります。
リモートデスクトップ経由で操作するのも解決方法の一つですが、起動に一手間かかります。また、Microsoft 公式のリモートデスクトップは Windows 10 Pro が必要です。
マウスとキーボードを他のPCと共有できたらなと、きっと誰もが思うでしょう。
Microsoft の開発者もそう思ったようで、それが可能になるアプリが Microsoft から提供されています。
複数の PC を1台で操作できるアプリ
Microsoft Garage Mouse without Borders は、一組のマウスとキーボードで複数のPCを操作できる Microsoft 製アプリです。
LAN経由でマウスとキーボードを共有し、マルチディスプレイ環境のように複数のPC画面を透過的に移動しながら、それぞれのPCを操作できます。
また、クリップボードの共有や、ドラッグ&ドロップによるファイルコピーも可能です。
Mouse without Borders のダウンロード
Mouse without Borders は次の URL から無料でダウンロードして利用できます。
対応OS
Windows 10, Windows 8, Windows 7, Windows Server (2003, 2008, 2012, 2016)
初期設定
対応言語は英語のみで、日本語版はありません。
初期設定には英語力か翻訳サイトの助けが少し必要になりますが、1度だけ設定すれば次回からは自動で起動・動作します。
なお「Mouse without Borders」で検索すれば設定方法の解説記事が複数見つかりますので、その解説は省略します。
Mouse without Borders の機能
便利な機能を少しご紹介します。
画面端を通過して PC 間を移動
画面端をマウスカーソルが通過すると、そのまま透過的に別の PC に移動できます。
- 画面端で止まるようにも設定できる。
- 設定の
Easy Mouse
で修飾キーを指定すれば、そのキーを押している状態でのみ透過的に移動する (おすすめ)。- 例えば
Shift
キーを指定すると、Shift 押し下げ状態時のみマウスカーソルが画面端を通過できる。Shift を押さなければ画面端を超えなくなる為、誤操作を防止できる。
- 例えば
クリップボードの共有
テキストだけでなく画像なども共有できます。
- コピーした瞬間に転送され、他のPC画面に移動しなくても共有される。
- サイズの大きな画像は、転送に失敗することがある。その場合も何度か試行すれば転送できる。
- 設定の
Share Clipboard
を外せばクリップボード共有機能をオフにできる。
操作と機能のカスタマイズ
PC間の切り替え方法などは、Other Options
タブで柔軟に設定できます。
設定画面ではマウスカーソルを各項目にあわせると、詳細な説明が表示されます。
私のPCの設定はこんな感じです。