楽天モバイルの3Mbps速度制限は撤廃されたのか?実測検証

2022/11/19

#スマホ UNLIMIT-VII 楽天モバイル

2022年10月末頃から、「Rakuten UN-LIMIT」に従来あった 1日あたり 10GB超過時の速度制限 (最大 3Mbps) が無くなっていると話題になっています (詳細は前回の記事参照)。

そこで実際に速度制限が全くないのかどうかを、数週間にわたって検証してみました。

検証内容と結果

期間は11月1日からの19日間で、約 285GB 利用しました。
当方の環境では 4G 接続で概ね 30Mbps ~ 50Mbps 程度の通信速度が安定して出ています。

データ利用量が最も多い日は 40GBで、その翌日にも 35GB使いました。
10GB以下の日は 19日間のうち計4日のみで、何日も 10GB超が続く状況でしたが、検証期間中に速度制限は一度もかかりませんでした。

なお、データ通信のほとんどはテザリングで行い、テザリングが制限されていない事も併せて確認しました。

10GB制限は撤廃された可能性が高い

検証結果と現状(後述)から考えると、10GB超過時の速度制限については撤廃された可能性が高いです。

楽天モバイル公式からは、この件についての発表は無く、今後も具体的な発表はないものと思われます。
また、「Rakuten UN-LIMIT」には従来から「公平なサービス提供のため速度制御の場合あり」と記載されており、完全無制限でないことは現在でも変わりません。

しかし次のような理由から、10GB超過時の速度制限については撤廃されたと見てよいと考えています。

  • 2022年11月現在、他社サービスでも10GBなどの定量的な制限がある場合は明記することが一般的になっており、もし明記すれば「データ無制限」とは訴求できなくなる。
  • 定量的な制限がない他社サービスが増えており、競争力を維持するためには制限の大幅緩和が必要な状況。
  • 楽天モバイルは競合他社に比べて契約数が少なく、通信量にはまだ余裕がある。
  • 今後5G化が進むにつれて通信帯域が増え、通信量には更に余裕ができる。

「Rakuten UN-LIMIT」が真のデータ無制限と言えるようなサービスになったかどうかは、今後時間が経ってみないと解りませんが、現時点では大幅に緩和されており、よほど長時間にわたって帯域を圧迫し続けない限り制限されることはなさそうです。

パートナー回線エリアの制限は従来通り

今回の制限解除に係る話は「楽天回線エリア」に固有のものです。
「パートナー回線エリア」は従来から制限の条件が明示されており、こちらは現在も変わりありません。

楽天モバイルはパートナー回線(au回線利用料)を赤字の状態で提供している為、パートナー回線については今後も制限が維持されるものと思われます。

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